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【感想か何か】ラブライブ!サンシャイン!!The School Idol Movie ~Over the Rainbow~

こんにちは。はまです。

 

早速ですが、ラブライブ!サンシャイン!!The School Idol Movie ~Over the Rainbow
皆様はもうご覧になりましたよね?

まさか居ないとは思いますが、まだの方は今すぐこのページを閉じて最寄りの映画館へ走ってください。すでに観た方も、今すぐこのページを閉じてもう一回観に行ってください。

 

というわけで、ちょっくら感想を書いておこうと思います。感想というか、好きなシーンとか感じたこととかをぱらぱらと。

ゆるりと、よろしくお願いいたします。あ、セリフなどはうろ覚えなのでご容赦くださいね。

 

 

・総括

6人としてまた0から歩みだそうとして、一度は失敗してしまうAqours
それでも立ち止まらず、前を向き続けることでたどり着いた答えはとてもシンプルなものでした。

新たなAqoursの始まりは0ではないということ。
これまで積み重ねてきたものは、永遠に消えることはないということ。

 

「あがいてあがいてあがきまくった、これまでの道のり全てが輝きだった。」
そして、
「今までやってきたことは何も消えたりしない。全部残ってる。」

 

酸いも甘いもすべてひっくるめて、「これまで」と「これから」を肯定する物語。
これまでもずっとAqoursが紡いできた、優しくて勇壮な「肯定の物語」です。

 

なんてことはない、至極シンプルな答えを胸に抱いて
Aqours、そしてSaintSnowはこれからも前に進み続けるのです。虹の彼方へと。

 

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「もっと遠くまで飛ばせる?」
「飛ばせるよ、もっと。虹を超えるくらい!」

 

 

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どん!!!

 

 

・マリーズマザーと二律背反

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「あなたたち6人のことはマリーからよく聞かされていました」
「学校のこと、本当にありがとうございます」

 

鞠莉の母親というキャラクターについて、皆さんはどんな印象を受けたでしょうか。

初回視聴時は鞠莉の母親は「敵」としてのキャラクターだと感じました。理由は言うまでもなく、そういう役回りをしていましたから。

しかし2度目の視聴時、冒頭で上記のセリフを聴いたときにグッと印象が変わるのを感じました。

愛娘が心血を注いで守ろうとした浦の星女学院と、そのために共に走った仲間たちへ向けた感謝の言葉。

これが6人を騙して娘を見つけ出すための嘘だとは、僕には到底思えませんでした。
おそらく彼女は最初から、心から「スクールアイドルはくだらない」なんてことは思っていなかったと思います。

 

親心なんて僕には到底わかるものではないですが、「母親」としての彼女にとって、自分の手を離れてどこかへいってしまう娘のことを素直に見送るというのは決して簡単なことではなかったのではないでしょうか。

娘を強く想うがゆえに衝突する「娘の見つけた輝きを肯定する気持ち」と「遠くに行ってしまわないで欲しい気持ち」。どちらも嘘偽りのない本心なのでしょう。


そしておそらく彼女にとって、その2つの気持ちに折り合いをつけるためは、娘が真正面からその輝きをぶつけてくれるだけで充分だったのではないでしょうか。

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9人と鞠莉母が対峙したあのシーン。鞠莉からの提案に対して「いいでしょう」と頷いたあの瞬間、もう9割方勝負は決まっていたのだと思います。

 

マリーズマザー、人間らしい未熟さと大きな愛を抱えた、とても素敵なキャラクターでした。

芝居がかった喋りに大げさなパフォーマンスや、意固地になってセルワードにバイワードの応酬を繰り広げるところなど随所に「オハラの血」を感じるのも楽しかったです。

 

物語の中では数少ない「大人」ですが、彼女もまたこの物語を通して大きく成長した人物の1人なのでしょう。娘を見送ることを受け入れながらも。

 

余談ですが「またハグゥの入れ知恵ですか」って台詞がめちゃくちゃ好きです。「また」の2文字に幼少期からこれまでの3人と鞠莉母の駆け引きあれこれが詰まっているんです。

 


メビウスの輪

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「本当にこのまま逃げるつもりですの?」
「ダイヤは嫌なの?」
「嫌とは言ってませんわ」
「私はすきだよ」
「鞠莉さんはすっかりお嬢様じゃなくなってしまいましたね」
「イエース!」
「これも悪くない」

 

この一連のセリフから逃走迷走メビウスループの流れ、本当に好きです。

本作ではすっかり大人びてしまったように見える3年生ですが、ここのやりとりに感じる「大人と子供の過渡期」感がたまらなく愛おしいのです。

 

彼女たちは本当にこのまま逃げ続けられるなんて思っていません。いつか向き合わなければいけない未来が目の前に迫っていることも知っていながら、
それでも「今」を精一杯楽しもうとする無邪気さみたいなものがどうしてようもなく涙腺に響きます。
そういう解釈を持ってたので、フルを聴いたら2番サビでばっちり「逃げてるだけじゃだめ」ということが歌われていたので個人的におおってなりましたね。味見したいんだよね。

 

それに加えこの子たちには空白の1年があります。
あの時とは違って、もうこの子たちはどこに居ても「ずっと一緒」なのですが、(別のシーンですが鞠莉の「オフコース、ずっと一緒だよ」もありえん泣ける)
それでもまた物理的にバラバラになってしまうのは切ないに決まっています。「いつまでもここにいたい みんなの想いはきっとひとつ」なんです。

 

そんな切なさと楽しさがスープみたいに煮込まれた感情が逃走迷走メビウスループでは歌われていて、そのへんの感情だとか「大人」と「子供」だとか、
裏表がありそうでない気持ちをメビウスの輪で表現してるんですね。やっぱり畑先生はすごいぜ。

もしかしたら鞠莉母の抱える二律背反もまた、このメビウスの輪が内包している想いのひとつかもしれません。

 

僕は1年生のオタクと思われがちですが実は3年生のオタクでもあるので(線など引けないよ)、3年生には本当にすぐ泣かされてしまいます。かれこれ4桁は泣かされたんじゃないでしょうか。

 

月と太陽

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ひと言でいうと月ちゃんの役割は、その名の通り「輝きに照らされる存在」です。

酒井監督は月ちゃんの行動原理を「期待」だと述べていました。
この子たちなら何かやってくれる、という期待でAqoursと一緒に遠いイタリアの地まで飛び、その輝きを目の当たりにします。
そして次なるライブに向かうAqoursを見て放つ「僕たちも頑張らないと」という言葉。

 

考えてみれば、僕も随分と遠いところまでAqoursを追いかけて来たなあと思います。
その根底にあるのはAqoursはもっと楽しいものを見せてくれるという「期待」。
そしてAqoursからいろんな活力を受け取りました。

 

そう、月ちゃんはオレなんだッ!なのです。

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 ナランチャはさておき、月ちゃんはそういう、我々が受け取ってきた感情を投影しやすいキャラクターでした。

 

「いろんな子がいるんだねー、Aqoursって!」
そんな月ちゃんなので彼女の台詞は分かりみの深いものが多いのですが、その中でもめちゃくちゃ好きなのがこれです。
天使ヨハネを見た時の台詞ですね。

かつて倉庫の奥に閉じ込めようとしてしまった「堕天使」という善子だけの輝き。
千歌はその輝きを閉じ込めてはいけないと言い、善子をAqoursに勧誘しました。
その結果善子はのびのびと堕天使として(時には天使として)輝いていて、それはAqoursに欠かせない個性となっています。

善子の「堕天使」をはじめとした、Aqoursみんなで大切に育ててきたそれぞれの輝き。
そんなこれまでAqoursの歩みすべてを、さらっとひと言で肯定してくれるのがこの台詞です。
この台詞聞いて「そり~~~~~!!Aqoursにはいろんな子がいてその個性全てがAqoursには欠かせないもの~~~~~~~!!!!」てならん人、おる?
そりすぎてソリになってしまいました(死語)。

 

・楽しむこと

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往々にして、物事にのめりこんだ結果「楽しむこと」という本質を見失ってしまうことってあると思います。
Aqoursもいろいろ悩んだりするのですが、しかしやっぱり彼女たちが示してくれるのは「楽しむこと」の大切さでした。

 

僕の中でそれを象徴するシーンが、机にのめり込むように歌詞を書く千歌ちゃんの姿です。


イタリアで3年生と話して得たヒントを胸に、新たなAqoursが歩みだす瞬間もこの子たちは、
はじまった時のときめきをずっと大事に、今という時間を心から楽しんでいるのです。

 

ラブライブ!決勝延長戦の最中に鞠莉の口から出る「やっぱり楽しいな、スクールアイドル」という言葉、
そして静真高校の生徒や父兄にも伝わっていく「楽しむこと」の大切さ。

 

TVアニメ1期13話において彼女らが語った「輝くって、楽しむこと。」という言葉。

彼女たちはずっとその指針で走ってきました。そして胸に確かなものを持っていれば、これからもどこまでも進んでいけるでしょう。

 

アニメ媒体での展開はこれで一段階、ということにはなるのでしょうが、
これからも彼女たちの見せてくれる「輝き」を、どこまでも追いかけようと思います。

そして、きっと明日も輝いている。

 

 

 

さて、ぱらぱらと好きなシーンにとかついて書き進めてきました。
書きたい話は他にも無限にあるのですがアウトプット力がついてこないのでここらで一旦終わりとします。
書ききれなかったぶんはお酒の席などでつらつら適当にいろんな人と話したいですね。

 

念のため自分の感想を書くまで他の人に感想とか考察とかあんまり見ないようにしてたので、これでようやく人に感想を読めるのが楽しみでなりません。
はー、やっぱり楽しいな、スクールアイドル。

 

 

 

ここまでお読みいただきありがとうございました。


この最高の映画を世に送り出してくれたすべての関係者の皆さまへ感謝の言葉をもってこの感想文の締めくくりとします。
本当にありがとうございました。できるだけ多くのお金をもらって、沢山休んでください。

 

それでは、また次の記事でお会いしましょう!